Zenith（Jensen O.E.M）製12インチフルレンジウーハー極上のペアです。
かなり大きなエンクロージャーに別出品中の10㎝ツィーターと組み合わせて入っていました。
ボーズの無指向性システムに見られたようなツィーターが4個角度を変えて取り付けられた当時のものとしてはかなり先進的なシステムだったようです。
口径は30ｃｍで同じ外観でセンターに補強リング（制振リング）の付いていないタイプもありました。
磁気回路も小さ目なアルニコ磁石にP-610のような普通の磁器回路のものと今回出品の大きな豪華なリングマグネットタイプ（廉価版にはペラペラのマグネットとフレームに「ボイスコイル部分をブリキ板でカバーしたものもあったようです）
軽くてハリのある（パンパンです）コーン紙と強力な磁気回路で0.5W+0.5Wの71Aシングルアンプで充分な大音量が出て楽しんでおりました。
元のシステムから外して、900×450×490 (H×W×D）の大らかなバスレフ箱を作ってツィーターは1本でバランスよく鳴っておりました。
残念ながら身体を壊し、病院にいる時間の方が長くなってきており、大物の身辺整理の出品です。自宅のシステムはD-216+LE-20の小さなものに換えました。
完全に真空管アンプ向きです。 それもあまりダンピングファクターの高くないシングルアンプとの相性が最高です。余談ですが、医師のアンプですとテクニクスの50Aだと朗々と鳴りますが、最新型のアンプだと、硬くて低音が出ない神経質な音になってしまいます。
最高に相性が良かったのはトランスドライブの45シングルアンプでした。
2本のDC/Rは5..6Ωとよく揃っています。
動的インピーダンスは日本のスピーカーであれば８Ωだと思うのですが、アメリカ製のすーぴーかーの考え方は色々で、JBL等は8Ω表記で.2.6Ωや3,2Ωだったり16Ω表記でも4.6Ωや6.2Ωなどまちまちで、16Ωを8Ωに換装したのでは？と思ったりもしましたが、当時、サンスイ経由で購入したD-130の16Ωや2120の8Ωがそれぞれ6,4Ωと4,2Ω前後だったのでまぁ、JBLはそんなものだったのでしょう。。。 ただ、動的なインピーダンスは全く別物で猛烈に暴れまくるのはどのスピーカーでも同じだと思います。。。
最高の組み合わせは（音の雰囲気も含めて）同時出品のツィーターですが、JensenのRP-103あたりと組み合わせると前に飛びまくる圧倒的な音になります。
例えばテクニクスの5HH17Gあたりを組み合わせてあげるとクラッシックのピアノもしっとり聴かせてくれます。
今作ったら一体いくらになるかという贅沢な造りですが、こんな良いコーン紙は今は作れないでしょう。
大切に引き継いでいただける方にお譲りできればうれしく思います。


（2022年 7月 22日 1時 33分 追加）
医師のアンプ → 石のアンプ (笑)