名器とうたわれ、ながく愛されてきた SVEA121。妹にあたる SVEA123 とともに ”美しい兄妹” シリーズを生みだしたのが、スウェーデンの Max Sievert 社です。 "THE KING OF STOVES SVEA No121" 真鍮のタンクに刻まれた誇らしい文字と王冠、ポンプの締金具に小さく刻印された SIEVERT の社名。ケロシンストーブの元祖としての自負をいまに伝えています。 SVEAブランドは1969年に Optimus 社に買収されましたが、その後も Optimus SVEA123 として生産が続き、タンク形状やバーナーヘッドは変更されたものの基本構造はそのまま、Optimus No.00 に引き継がれました。ただ、その頃から SVEA の刻印は打たれなくなっています。 このMaxSievert SVEA121 を購入したのは1963年春、赤い箱に入ったオリジナルモデルでした。５年ほど使いましたが、その後はずっとお蔵入り。50年強を経て久しぶりに再会しました。 ご覧のように、注油口のろう付け修理のほか、小さなへこみ、傷や錆がありますが、状態はまずまず、燃焼も確認済みです。バーナー部の風防は、プレヒート時の着脱が煩わしく、無くても支障を感じなかったこともあって、紛失したままになっています。ブリキ製の赤い収納箱は、錆は止まっていますが、少し歪んで開け閉めがよくありません。 製造からおよそ60年を経たビンテージ品。現役復帰に際しては、パーツ交換やメンテナンスが必要となることもあるかと存じます。予めお含みおきくださるようお願い申しあげます。 念のため、燃料は抜いて発送いたします。お使いのときは、バーナーは付属のスパナでしっかり締め付けてください。灯油をタンクに７割ほど入れたのち、プレヒートなど手順に従って、点火いただきますようご留意ください。使用手順はネットでご検索いただくと動画などでご覧になれます。