2020年に、日本で600本限定で発売された、キルケランヘビリーピーテッド　バッチ3です。 ヘビリーピーテッドのファーストヴィンテージとなる2016年蒸留の原酒のみが使用されています。 樽構成はバーボン樽80％、シェリー樽20％ ちなみに直近に発売されたバッチ5は、バーボン樽比率が更に上がり85％になっています。理由は不明ですが、これが味にどのような変化をもたらすかは気になるところです。購入はしたものの、まだ飲んでいないので。 早速の風味です。 香りはグレープフルーツやネーブルのような爽やかなフルーツの甘味。スモーキーで潮っぽさも。 味はトフィーやバタークッキー、ハニートースト、カシス、青パパイヤなど、複雑で芳醇な甘み。そしてピーティーかつブリニーさも現れ、リッチで長いフィニッシュへ。 スプリングバンク蒸留所と深い繋がりがあるミッチェルズ・グレンガイル蒸留所ですが、考えてみると、生産量が少ないと言われているスプリングバンクよりも更に少ないので、世界的なウイスキーブームと相成って、最近の品不足に繋がっているのでしょう。 また、ファーストヴィンテージのみの原酒構成はバッチ3までなので、そういう意味でも貴重なシングルモルトと言えると思います。 自分が調べた限りではバッチ4からは他の原酒も入っているようですが、もし違っていたらすみません。ただ、バッチ4以降は生産量が1割以上増えているので、尚更ファーストヴィンテージだけでは原酒が足らなくなる可能性が高いので、あながち間違っていないかと。それを前提で考えると、バッチ3は4年程度の熟成ですが、バッチ4からはもっと若い原酒が入ることになるので、直近のバッチの中では最長熟成はバッチ3になるかもしれません。 余談ですが、ヘビーピートと言えば、アードベッグスーパーノヴァ（オクトモアもありますが、個人的にはアードベック推しなので）。味の系統が違うので、どちらが好きかの単純比較はできませんが、スモーキーさで言えばスーパーノヴァの方が強く感じました（ppm値がスーパーノヴァの方が高いので当然ですよね）。 この機会に、最後となるファーストヴィンテージのみの原酒で造られたバッチ3をいかがでしょうか。 未開封・箱あり・700ml・59.7％ 諸般の事情により急に削除する可能性がありますのでご了承ください。